マンガ関係
2005年05月19日
東村アキコ画伯の最新刊。
「きせかえユカちゃん7巻」
「きせかえユカちゃん7巻」
集英社「クッキー」連載中のギャグ少女漫画。
このコミックスの2巻から続いている巻末おまけマンガ、『健一伝説』が結構お気に入り。
自らの父親、健一氏の伝説的な天然エピソードをつづる。
カレーライス事件、ドリアン事件。このあたりはお気に入り。
お笑いを提供する側の自分としては、実のところ他人の作品で大笑いしたりすることは少ない。こと少女漫画などで笑うことなど決してない。
しかし、この漫画は不覚にも笑ってしまった。不覚!不覚!不覚!
最新刊の巻末マンガ、健一伝説はちょっと悲しいお話。
悲劇的なエピソードがいい。笑うより前にショックを受ける(笑)。
この健一氏(ケンイチうじ)は本当にいい味の親父さんだ。
天然だ。
んで、下の写真、右が健一氏。
話をする。
気のいいおやっさんだ。
節々の会話に見えてくる天然っぷり。
レッドキング。のみとし、にも似た天然っぷり。
とても愛嬌があり、いい人だ。
得てして天然キャラクターというのは、悪意が無い。
許してしまう。しまいたい。
飲んでいる席で、巻末のエピソードを読ませた。
俺「健一伝説読みましたか?」
健一「あ?あれ、まだ書いとると?もうあんな話はないとねー」
俺「まだまだあるようですよ」
1P~2P分を読む。
健一「あー、こんなことあったねー」
すっと本を閉じる。
床に置く。
いやいや!まだ先があるから!
なぜ最後まで読まないの!?(笑)
俺「問題は次のページですよ!」
健一「あ、そう?」
ページを開くと・・・。
爆笑
「アッハッハッハッハ!アッハッハッハッハ!・・・ああ~~~」
手で膝をたたきつけながら笑い続ける。
「・・・・アッハッハッハッハ!アッハッハッハッハ!」
まだ笑う。
弁解などのコメントは無し。
健一「昔ねえ、じいちゃんがたき火をして、焼き芋とかねえ~しとったとよ。」
俺「え?」
健一「それでねえ、やってみたかったとよ。アッハッハッハッハ!」
・・・この人、天才だ。
2005年01月23日
ここ最近、懐かしいマンガを買いあさる。
怪人TVで懐かしいマンガに久々に出会い、そして、次回の本公演の資料のために少年漫画を集め出した。新書も古書も。
ズラリと並んだ「リングにかけろ」の数々。青春。マイベストコミック!リンかけ!
他にも色々手に入れた。資料になればと、出だしの1巻だけ買ってみたり。
「リングにかけろ@車田正美」
「風魔の小次郎@車田正美」
「聖闘士聖矢@車田正美」
「炎の転校生@島本和彦」
「魁!男塾@宮下あきら」
「魁!クロマティ高校@野中英次」
「幽☆遊★白書@富樫義博」
「マカロニほうれん荘@鴨川つばめ」
「はじめの一歩@森川ジョージ」
「うしろの百太郎@つのだじろう」
「名門!多古西応援団@所十三」
「北斗の拳@原哲夫&武論尊」
「エコエコアザラク@古賀新一」
「ルパン3世@モンキーパンチ」
「魔太郎がくる!@藤子不二雄A」
「ジャイアント台風@梶原一騎&辻なおき」
「硬派銀次郎@本宮ひろし」
「劇画・自民党総裁@さいとうたかを」
・・・
くそう、功罪だよ。BOOKOFF。まんだらけ。
俺の芝居は漫画的だ。漫画的で映画的だ。ホントに少年時代から、こいつらが俺の血に馴染んでいる。ああ、恍惚。
ちなみにこのリンかけ11巻。想い出の11巻。
小学生当時、当然自分でも購入したわけだが、俺の誕生日にプレゼントとしても貰ってしまう。今日もまんだらけで購入。これで俺のリンかけ11巻は4冊目なのだ。(笑)
頭がおかしいくらい、リンかけバカ。俺。
読み返して、やっぱり面白いと感じる。
ああ、いいねえ、リンかけ。
2005年01月19日
最近のおすすめマンガ!
著者:太田垣康男
ビックコミックスペリオールで連載中の、このマンガ。
太田垣康男さんって他にどんなマンガ書いているのか分からない。
何せおすすめは6巻。
泣く。
徳光さんバリに涙があふれてしまった。
今、9巻まで出ているけど、やはり通してみると面白い。
月へ向かう男達のリアルSF。近未来って、すぐ数年後のレベルで話をしている。
ビルディングスペシャリスト(建設作業員)のゴローを主人公に、NASAの宇宙飛行士になり、月へ向かう。宇宙での作業や政治的な部分がホントにリアル。嘘っぽいSFじゃなくてとても良い。
4巻くらいからドキドキワクワク。そんなマンガです。
とにかく6巻です!
2005年01月17日
賭博黙示録『カイジ』を読んでいる。雑誌連載中も少しずつ読んではいたが、中抜けなので単行本で一気に読んだ。この単行本は、俺が肝炎で入院中に、水原鈴花のマネージャーさんが差し入れしてくれた単行本だ。ようやく読破しようとしている。
今更読破しようとしている理由について軽く…。
雑誌連載中も、面白いんだけどかなり息苦しいマンガだった。
入院中はそれでなくても苦しかったので、読みふける候補からははずれていたのだ。
入院中は、もっぱら「名探偵コナン」。これは普通に読んで楽しい本だ(笑)。
さて、カイジ。
ダメ人間がたくさん出てくる。
オフィス★怪人社で、新人オーディションなどすると大抵がこんなやつらだ。
甘い夢、一攫千金、自分には才能がある。
何かに言い訳しつつ、現状の自分の位置が悪いのは、自分自身のせいではなくて、それを活かせない環境のせいだ。と。宅間守という死刑囚がその最たる例だ。
そんな、ダメ人間の一人。カイジ。
こいつが、友人の保証人になったせいで大借金をし、それを返すために一攫千金狙いのカジノクルーズに参加。勝てばチャラ。負けたら一生出てこられない地獄。
人を信じては裏切られ、騙したつもりが騙され、アイデアをひねっては失敗。
このマンガの簡単な構成を言うと、これの繰り返しだ。
少年ジャンプの三本柱とも言えるテーマが『友情・努力・勝利』というものだということは、みなさんがご存じのところだ。
とすると、このマンガは全部揃ってる。
『友情・努力・勝利』そして
『裏切・怠り・敗北』
人間の悪いところの隅から隅までつつく、かなり入り込めるマンガだ。
リアリティがある。面白い。
リアリティの中にも嘘があって、それもまた面白いのがマンガだが。
前編の『限定ジャンケン編』で一カ所だけ。一カ所だけ、うーんあからさまに納得がいかない。
↓ここからは、見たことのある人には理解できるシーン。
「復活するために俺は一回墜ちる」
というようなラストの下りがある。
確かに最後のエピソードも面白いけど、現実的なことを言えば、カイジをおとしめた安藤を一回落とし、カイジが救うという方法で良かったんじゃないかと。この大借金を背負ったのは元はと言えば安藤の責任であるわけだから。
そして、船を下りたときに増えた借金の見積もり。これも安藤に託すべきだったと思う。
マンガの展開上、カイジに苦難がのしかからないといけないというのは分かるが、そこの回までググッと引き込まれたのが一気にさめた。4巻末~5巻にかけては、かなりクールダウン。惜しい。惜しすぎる。