お芝居関係

2005年09月27日

●カモンカンパニーのみなさん「スズキの子供達」(滋賀公演ゲスト)
今回、一番思い出に残る楽しい公演が滋賀公演。サプライズポロポーズにも参加してくれて、打ち上げも本当に楽しかった。子供たちはみんな早く帰らなきゃ行けなくて、大人メンバーが「はい、明日も早いので帰りますよー」と言ったら、本当に名残惜しそうに「えーーーっ!」といって、東京の出演者たちにサインをねだっていたのが印象的。打ち上げ会場のお寺で、みんなで芝居中に使った歌を歌ったのが感動的だった。また滋賀には行きたい。

●エレガント浜田「スズキ」(名古屋21日ゲスト) 呼び名『えれはまさん』
おわー!濃いキャラクター登場だ。名古屋の初日ゲストから濃いなあ。と。
おカマキャラで。かわいかった。パフォーマーという感じで、3ゲストの中で唯一台詞を覚えてきてくれた。まじめな人だ。東京で言うと、「のぐお」さんのような愛され方をするパフォーマーだと思う。

●西田シャトナー「スズキ」(名古屋22日ゲスト) 呼び名『しゃとなーさん』
ものすごいアドリブを続ける芸人だった。個人的にお笑いライブに戻ってきた感覚。懐かしい。台詞なんて覚えてきていないので、出る言葉のほぼ全てがアドリブ。この人のでるシーンで25分くらい押した(笑)。俺は先に進めようとするのに、全然先に進まずボケ続ける。一応つっこむけど、いくつかのボケは無視した(笑)。でないと進まないんだもん(笑)。本音は全部拾ってやりたかったけど、進藤さんに本番直前に「み・・・短めにお願いします」と、ポソっと言われたので、なるたけ短めにしようとがんばった。けど、結果は25分押し。でも俺は楽しかった。やってて一番楽しかったのがシャトナーさんだな。

●天野天街「スズキ」(名古屋23日ゲスト) 呼び名『てんがいさん』
キチ○イです。この人。超いい。鳥肌さんタイプ。
ポリシープライドが高いけど、八方美人ですぐ謝る。(笑)にてるわー。
ゲストのなかでは一番まとまっていて、実は終演後に「ほぼアドリブですね」といったけど、実はそうでもない。作・演出家らしく、芝居の肝を大切にしようとしている。ただ記憶力が無いのね、隣につけた猫の子供(安奈がやった)がステージ上でボソッと台詞を耳打ちするという格好。そういうネタ(笑)。うまくはまって面白かった。
打ち上げでの飲み会で、すべてのことを「重力」にたとえているのが、突っ込まなかったけど、そのしゃべり方がツボで楽しかった。

●進藤則夫「底無ひ」@ゑびす主宰・作・演出・選曲
とにかく、この人をなんとかするためにゑびすに出よう。そして台本協力をして、アングラっぽさから脱出させていこう。そう思ってがんばりました。そう思わせる愛嬌のある人です。
アイデアを受け入れるキャパシティの広さはすばらしい。演出はやっぱりかっこよかった。稽古場でのだめ出しはわかりにくくて、役者はかなり悩んでやっていたけど、やってみれば簡単なことだったりする。
今回進藤さんにお願いしていたのは「先生にならんでください」「役者として自分の劇団を引っ張っていってください」そういう事だった。
しかしまあ、やはり台本の完成も遅いせいもあったが、東京公演は練習不足で、演技がどうのこうのと言うよりは、まず台詞を覚えていない(笑)。東京の三日目は確か、1ページくらいの分量の台詞がとばされた(笑)。
名古屋の公演になってようやく、台詞にも安定感が出てきて、味がでた。進藤さんにはドシドシゑびすの看板役者としてそのいかつさを出していってほしいなと思った。
しかしまあ、舞台設営やバラシの手際がよいなあ進藤さんは。舞台美術のアルバイトをやっていたらしいが、まあ率先して手際がいい。台詞覚えもそれくらいの感じでお願いします(笑)。

●IKKAN「蔵之介」@オフィス★怪人社代表・台本
さて、自分。今回は、とにかく、ゑびすの芝居をわかりやすくしようが目標で、稽古場でも何回になりすぎるところは率先して空気を変えようと努力した。役者が悩んでいたら声かけたり。一緒に飲みに行ったり。全員とふれあうことが目標だった。これは実は高校演劇の頃の自分である。よその学校から集まった100人を、全員に声をかけて、一体感を出したかったあの青春時代。思い出したね。演劇部を。
役者としてはこんだけ長い台詞を言い続けるのは初めて。自分の劇団でもこんなに出番無いわ。俺、感情移入したらかなり涙でること発見。稽古場で涙出てきて、本番でも出てきて、鼻水まで出てしまって本当に恥ずかしー(笑)。
名古屋の仏亀の公演が一番鼻水でた。ビデオで確認しても長いのがキラーンと光っていた。いやー、北の国からだね。お疲れさん俺。

お疲れさん、みんな。ナイスチーム!

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●本城敬大「管理人・イレイザーヘッド」@Soul Rynch 呼び名『ケータ』
自身の所属する劇団は、かなり男むさい熱い芝居をする劇団らしい。今回の静かな感じの芝居はまた新境地などを開いたかな?暑苦しい方も見てみたい。
顔合わせからネタ出しのワークショップまで、なかなか不器用なのにいい表情をする役者だなと思っていて、エチュードで何人かと組んでケータがいたときは、俺は必ずケータを主役にしてネタを考えた(笑)。
ラストの死ぬところの台詞などは、本当にいい表情で死んでくれるなとドキッとさせられた。自殺サークルの3人の中で、リーダー的にみんなを引っ張っていった。

●鈴木広武「10階のモスキート」@帰ってきたゑびす 呼び名『ひろむ』
公演中に劇団員に昇格した、進藤さんのワークショップの生徒。顔合わせから最初の頃は堅くて堅くてどうしたもんかと心配していた。よし、これはと一念発起、一緒に飲みに行って恋バナとか濃い話をした。それからかな、急激に稽古場での覇気が出てきたのは。引きこもりって訳じゃないけど、俺と同じように暗い臭いを持っていて、実際に、「イレイザーヘッド」が死ぬときに言う台詞は、ひろむの中学時代の実話が元なのである。俺にも同じ感覚があって、ものすごく近いものを感じた。扉を開こう、そう思ってどしどし開いていってくれて良かった。

●石原美香「ミツバチのささやき」 呼び名『みかん』
今回の最年少。名古屋出身で、名古屋公演では一番お客さんを呼んでいた。パワーある熱心な女の子。稽古、本番ではいっぱいいっぱいになることも多く、大変そうだったけど、徐々に形になっていくのがほほえましかった。千秋楽の後、みんなと会えなくなる寂しさを語りまくっていた。個人的に、今回の「ミツバチのささやき」のモデルは、実際に友人だったりあれこれとあったので、ものすごく感情移入してこの役を見守っていた。まだまだ俺のイメージをやりきってはいなかったけど、ものすごくがんばって役を探ってくれた。

●星きらら「まゆげ(キャバクラ嬢)」@オフィス★怪人社 呼び名『ほし』
うちの劇団の演劇っ子。自分とこの役者はいっぱいだめ出しが多いので、まあそれはともかく、案の定本番の中で徐々によくなっていった。初日と、名古屋の千秋楽絵は全然役の印象が違うはず。芝居期間中、こんなに役の印象が変わっているのは、星と進藤さんくらいだろう(笑)。稽古では結果を出せないのは、怪人社にいてもゑびすにでても同じ事。稽古場でもっと出来るようになってほしい。あと、すぐ風邪引くので気をつけよう。

●古木智彦「清水さん」@盗難アジア 呼び名『こぎ』
かわいがっていた男の子の一人。今回の清水の役は、俺の中ではモテない冴えないおっさんってイメージだった。進藤さんのキャスティングを聞いたとき、誰もが「?」と思ったキャスティングの一人であろう。若くて、いい男で、そんな古木がなぜ?と。進藤さんのキャスティングは不可解が多い(笑)。なので、稽古中は、やはり全然役を作れていなくて、進藤さんに「古木はこのままじゃまずいです。冴えない感じが一個も出てこない。いっそ薄らハゲなら。」と、冗談交じりで言ったところ、翌日本採用になっていて、古木はショックを受けていた。しかし、俺がなぜ薄らハゲじゃないとだめなのかと具体的に理由を述べていったら、役者魂が燃えたのか、ならやります!みたいなことになった。こいつは偉い。ちゃんと潔いし。なんとかプッシュしてやりたくなっちゃう役者。

●いしこ「高木」@帰ってきたゑびす 呼び名『いしこ』
よく二人きりで飲んだ。一見暗いのに「竹中直人になりたい」とか、「目指すは伊東四朗さんのような役者」とか、自分のキャラクターとは全然違いそうなことを言ってたので、だったら稽古場を盛り上げてみろ。とダメ出ししたところ、翌日から、速攻で元気よく稽古場を仕切り出すという、本当にケツをまくれる男。台詞に雰囲気があって、進藤さんの芝居には超向いている。彼の役の雰囲気のおかげでラストの台本にアイデアを入れられた。誠実なところが大好き。

●上原利恵「オトネ」 呼び名『りえ』
進藤さんワークショップ生との一人。オトネの役とは正反対な性格で、普段は結構親父くさくて、そういう別の愛嬌がある。今回の役は違いすぎて難しかったんじゃないかな?
さすがにヒロインなので、俺も超だめ出しをし続けて、これ結構へこたれるかな?と思ったけど、かなりがんばった。古木と同じく、やはり進藤さんのキャスティングの中でも「?」のキャスティング。
しかしまあ、世話焼きで、すぐ馬鹿も出来るしリアクションもかわいい。また違う役で見てみたい。

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2005年09月26日

『うれしひ』@帰ってきたゑびす

そうだ出演者達の事を書こう。

●長嶺安奈「スズキ(生霊猫)」@椿組 呼び名『あんな』
椿組の少年役担当?といえば安奈。昨年あたりから何度もステージを見ていて、味のある女の子だなーと思っていた。今回は俺の相手役。怪人社の笑いを掴みたくて、あれこれと相談してくる。笑いを教えてください!笑いを教えてください!というパワーでがんばっていた。
俺とのシーンは稽古日数も少なかったし、進藤さんの演出もあまり受けなかったので、二人で一生懸命ネタ出しした。
臆病な喋り口だけど、熱意。どかどか盛り上がる芝居が大好きらしく、今回の二人のからみのシーンは楽しんでいたようだ。
滋賀の公演で、サプライズを行った。夫の進藤さんが、まだプロポーズしてなかったというので、ステージ上でプロポーズ。ステージ上でうるっときていて、楽屋に戻って、知り合いの顔見て泣いていた。良かったねえー。

●松利光「大塚課長」@ラフ 呼び名『まっつん』
今回、超飲み友達!元・MOTHERの役者。怪人社の「魁!女塾」を見て、俺がゑびすに客演する情報を知り、ゑびすのオーディションを受けたらしい。ゑびすの芝居と怪人社の芝居はかなり違うので、最初はかなりとまどっていた様子(笑)。お笑い大好き、盛り上げ係。サプライズプロポーズの企画を、進藤さんから受けたとき、なんなら進藤さんにもサプライズを仕掛けようと言ったのが、松。本当にいいやつ。

●小峰柚子「西巣鴨課長代理補佐」 呼び名『ゆず』
松とともに、飲み会となれば必ずいる酒飲み常連の、柚。ニコニコしながら毒舌で愉快。みんなビールを頼むのに、一人だけ日本酒とか、本格焼酎とか、強い酒から始める酒女。「もう酔ってますよー。すごい酔ってます。」といいつつも、全然他の人よりましで、まあ酒では彼女にはかなわない。体が柔らかくて、踊りとか歌とかもやったらいいねと。ビデオで自分の芝居をチェックしては反省し、勉強熱心。

●河野好美「なおみ(大塚の妻)」@(鬼)be-spirits 呼び名『よしみ』
前回もゑびすに出演していた、よしみ。いつも自信なげに、あっぷあっぷな表情を見せてくれる(笑)。褒められるとものすごく照れるので、みんなで敢えて褒めちぎる。そのリアクションがかわいいと評判。いつも金がない。ボーナスが入ったとき、自分に対するご褒美として贅沢をするといってた。どんな贅沢をするのかと聞けば「オリジンでお弁当を買う」と、ギャグ一切なしで、幸せそうに語っていた。

●井出豊「社長」 呼び名『ダブル』
前回のゑびすで、俺が一番いい役者だなーと思っていた。顔がいい。動きが面白い。喋り方が面白い。すごく俺の贔屓の役者の一人。進藤さんの難しい演出に真っ向から向き合って、試行錯誤ディスカッションをしていた。男にしかモテないので(笑)、なんとか女の子にもモテるようになってほしい。

●中野嵩大「沖野くん」 呼び名『ノッティー』
前回のゑびすに出演していたというノッティー。俺に全然ノッティーの記憶が無く、名古屋公演後に前回のゑびすのビデオを見直した。なんと超主役じゃないか。あのときのかわいい男の子がノッティーなんだ。ははーーーーん。全然わからなかった。稽古時期、一度家で意識不明になったことがあったらしく、本番大丈夫か?とみんなで心配した。結局大丈夫だったが、原因不明の意識不明はいったい何だったのだろう。体には気をつけてほしい。本当にかわいい役者で、みんなにかわいがられていた。いっつもみんなでいじめて遊んでいた(笑)。

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劇団・帰ってきたゑびす公演『うれしひ』

9月23日の公演を持って全日程終了!

お疲れ様、メンバー。
ありがとう、お客様。
全体にほぼ満員の中での公演。楽しかった。

やはり、何よりも楽しかったのは、この出演者達との共同作業。
こんなに熱くなれたのは久しぶり。
高校演劇部時代以来のワクワク感。

またこのメンツでやりたいな。そんな気にさせるステキな仲間達だ。
進藤さんの人柄にも触れ、難解な芝居をよくぞやり遂げた。
我ながら、昨年のゑびすよりも、ドシドシ良くなった気がする。

前々からお世話になっていた進藤さん、なんとか恩返しをしたくてね。

名古屋での千秋楽終了後の打ち上げ、
そして、帰りの車を運転しながら、
府中の倉庫に道具を返しに行ったとき、
大道具や小道具を早稲田に持って帰ったとき、

みんな名残惜しそうにしている。
俺も名残惜しい。

こんなに公演後に名残惜しくなったのは、本当に高校演劇以来だわ、きっと。
青春だなあ。

ただただ真面目に、ひたすら自分のために、観客のために、
そんな空気の稽古場と本番。
俺なんかわざと茶化すように、いろんなメンツいじめたけど(笑)、本当に愛してたよ仲間。

良かったな。本当に演劇が好きだわ。

オフィス★怪人社で、ここ数年あまりやる気のない人間もステージにあげなきゃいけなかった。これは本当にストレスで、でもお客さんが喜んでくれるならそれでいいかなんて騙し騙しやっていた。

東京公演と名古屋公演の間で、問題だった劇団員がやめたりして、周囲は心配してくれたけど、俺は逆にみんなのためにもコレがいい機会だったと思う。

やはり芝居のステージに上がる人間は、芝居をやりたい人間でやるべきなんだ。
無理矢理やってたよ、俺。やる気無い人にまで、へこへこして、甘やかして。厳しくできなかったわ。お陰でやる気満々のメンバーの士気が下がったりして。稽古場の熱が、後輩が先輩を敬遠したりとおかしくなっていた。

でも、ゑびすの公演は違った。
全員が、やるぞ!どうすりゃ良くなるんだ!と、熱の方向性が一つに向かってた。
うん。

不器用さでは誰も一緒で、まだまだな部分は同じだけど、
同じだけど、違う。

ああ、言葉にしたくないほどに、気持ちの良い公演だった。
またやろうね、進藤さん。

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2005年08月31日

帰ってきたゑびすの芝居。作・演出はもちろん進藤則夫氏!

『うれしひ』は、15年前の芝居の再演。しかし、稽古場でのワークショップを経て、自殺などをテーマに書き直したところ、進藤さんに2月の頃に見せて貰った初演台本とは確実に違うモノ。進藤さん曰く、80%直したので、まあ完全に新作。・・・確かに。

で、今回は公演を引き受けたときから「構成や台本の協力をお願いします」と、言われていたので、進藤さんが書き上げてきた新作を、俺の「思い」、そして当然オフィス★怪人社の座長に求められている「笑い」を込めてリライト。

稽古場での進藤さんの演出を聞きながら、進藤さんの世界観を崩さずに、より気持ちよくわかりやすく、そして切なく笑える芝居を。と。

それが、今日、俺のリライト脱稿!完成!お疲れ俺!
うむ。
オフィス★怪人社では出来ない形の作品を書く。これまた面白い。

オフィス★怪人社は、「笑い」を入れなければならないというノルマがあるが、今度の進藤さんの本の協力に関しては、笑いは必要最低限にして、今まで「書いてみたかったけど、ウチじゃ上演できない」ものを書こう。書いてみたかったけど、上演する機会がなかったものがかける喜び。

・・・これは「うれしひ」

これを機に、いろいろと新しい台本を作ろう。そんな気にさせられる作業であった。
いい台本になった。

この芝居は、何度も見て欲しい。何度も見て、表面に出る部分以外の部分に気づいて欲しい。小説を何度も読み直して楽しむように、芝居も何度も見て気づかなかったところを味わって探って欲しい。

進藤さんが、俺の書き直しを読んで、「いや、ホントいい台本になりました」と喜んでくれた。
あとは、役者。頑張ろう。超台詞多い。

はい!見に来ましょう。俺のいっぱいいっぱいの長台詞を。
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